2017年8月5日

アクリル絵の具で着彩「サザエの卓上静物」




こんにちは!講師の依田です。
暑い日が続きますね。。


美術クラブでは1学期最後の課題として、アクリル絵の具を使用した着彩課題を行いました。モチーフはひとりに1セットずつ手渡してそれぞれ自由にセッティングしてもらいます。アクリル絵の具を使用するときには、紙が水で凸凹になって描きにくくなるのを防ぐため、あらかじめパネルに紙を固定する「水張り」という作業を行います。


経験が長くなってきた方は、水張りももうお手の物ですね!



初めての人には、一から水張りの説明をします

慣れている人は、サクサクと水張りを進めていきます

手際が良くなってきました。繰り返しの練習の成果ですね


今回は下地に工夫を凝らす生徒さんも多くいました◎
ジェッソという下地材を使用して、自由にテクスチャ(表情)をつけていきます。
絵画の世界では絵肌とかマチエールと呼ばれたりしますね。


まずはジェッソの使い方の説明をうけました

どんな作品にするかをイメージしながら色を選ぶ

ジェッソにより、石の壁みたいなマチエールができました

画面の表面にあるザラザラとした凹凸をうまく利用したい



ジェッソによる複雑な表情をつけた上から描写していくと、自分でも意図しない表現ができたりして、面白いものです。それに頼りきりではいけないし、どう使っていけば効果的に見えるか考えるのも絵画を構成する楽しみの一つです。
面白さにハマる人も出てきそうな予感でした!


それでは完成作品を何点か紹介したいと思います。


立方体の形のシャープさが際立っています。

ブルー系とイエロー系の色の響き合いが綺麗です

手に持ったときの感触が伝わってきそうな絵ですね

マチエールを利用する所としない所があり、工夫を感じる作品です

ごつごつした塊の感じと、繊細な紙の感じが好対照です

制作の最終日は、ラストスパートをかけて仕上げていきます

講評会の様子。それぞれのカラーが出ていて楽しいですね!

色を使っていても、デッサンの時と同じように描写していく気持ちが大事です

美術系高校受験の人は、デッサンの練習を始めています


マチエールの面白さを画像では伝えきれないのが残念ですが、
実はみなさんが印刷物やネットなどでよく知っている名画にも、
実物ならではの迫力というのも多大にあるんですよ!
夏休みの期間美術クラブはお休みになります。
この機会に美術館に足を運んで、実物の絵画を堪能してみてもいいかもしれませんね◎


それでは、また2学期にお会いできること楽しみにしています〜♪



2017年7月14日

今年もやります!「夏休み美術教室2017」

http://www.e-s-w.com/bc/event.html


こんにちは!講師の村です^^
毎年恒例のイベント「夏休み美術教室」のお知らせです。


「夏休み美術教室」は、いつもたくさんの中学生に集まっていただいているイベントで、
今年で4回目の開催となります。
夏休みの期間を利用して、本格的な美術を経験してみたい!という方にピッタリです。
内容は「デッサン・水彩画・リアルな立体」の3種類の課題の中から
一つを選んで参加していただく形式で、一つの作品を2日間かけて制作します。


初めての方でも参加していただけるように、
画材の準備の仕方、制作の手順、リアルな表現のコツなど、
中学生にとって分かりやすい言葉で説明をこまめにしていきますので、
安心して飛び込んで来てください!


下の写真は、今年の3月に行った「春休み美術教室」の授業風景です。
参考までにご紹介いたします!


描き始めから完成までをサポートします

デッサンのポイントを先生が分かりやすく説明してくれます

どんな色をどこに使うと効果的なのかを教わります

水彩画は色鮮やかで、描いていてたのしい!

紙粘土での模刻。モチーフそっくりに作ります!

最後は表面に色を塗って完成です

講評会でみんなの作品を並べて鑑賞。先生からコメントをもらいます




郵送にてお配りしているチラシはこちらです↓








みなさんのご参加を、スタッフ一同お待ちしております!
一緒に楽しみながらかっこいい作品を作りましょう〜〜!



2017年6月26日

「牛骨のある静物デッサン」



こんにちは!講師の吉川です。
先日また1つ課題を終えましたので、ご紹介いたします。

5月の課題は「牛骨のある静物デッサン」。
大きめの木炭紙サイズ(65cm×50cm)の鉛筆デッサンでした。

牛骨は、美大受験の世界(主に油絵科)ではお馴染みのモチーフです。
複雑な形が非常に描きごたえがあります。
インパクトの強さに、初見の生徒には おお…と声を漏らす人もいました。


急に難易度が上がるように感じるかもしれませんが、
前回のブログで依田先生も触れているとおり、静物デッサンは「水平と垂直の関係」が重要です。
牛骨もまずはざっくり直方体に置き換えて、水平面と垂直面を大きく捉えていきます。


牛骨の形はとっても複雑。直方体に置き換えながら描くとよい。

土曜クラスは人数が多いので、ぐるっと360°囲んで描きます

モチーフの裏側にも、意外とかっこいいアングルがあります。


ここから大事になってくるのが、情報量です。
人は物を見たとき、瞬時にとても多くの情報を読みとっています。
色や形はもちろんですが、冷たいあたたかいなどの温度、持ち上げたときの重さや、落下したときに立てる音
ただ置いてある状態のものでも、脳はあらゆることを想像して「知る」ということをしています。


デッサンの難しいところは、描いているとモチーフを見すぎてしまい、はじめ多く持っていたはずの情報が色・形の視覚的なものに限定されてきてしまうことです。


作品から距離をとって見てみる時、頭の中で、絵の中のものを持ち上げたり蹴飛ばしたりしてみてください。
レンガが紙箱のように軽くないか、煙突が柔らかくなってしまっていないか?
台上の布は、つまんだら持ち上げることができるでしょうか。
それらの情報が、絵をより説得力のあるものにしてくれます。



頭の中でいろいろ想像してみよう

モチーフの真横という難しいアングルに挑戦!

骨の形がだんだんそれらしくなってきました

中2生の作品。モチーフの背後からの印象を捉えています

牛骨独特のシルエットがとてもかっこいい作品です

入学したての中2生の作品。歯の描写がすごいリアル!

中3生の作品。モチーフの後ろにも空間が広がっています

入学したての中3生の作品。奥行き表現に成功してます

中2生の作品。布の質感がよく伝わってきますね

大きい画面の制作は大変でしたが、よく頑張りました!

自分の作品のコメントも、友達のコメントも同じくらい勉強になる



大きいサイズのデッサン、よく頑張りました!
良かったところ、もっとこうしたかったと思うところ、次に生かしていきましょう◎

次回は絵の具を使います!どうぞお楽しみに〜



2017年5月15日

基礎デッサン「垂直と水平から学ぶ静物」




こんにちは、講師の依田です。
4月から新年度がスタートしました!
昨年から継続の方も、新たに入学された方も、まずはベーシックな鉛筆デッサンに挑戦です。

今回はシンプルに、水平と垂直の関係がわかりやすいモチーフです。
大きく構造を捉えることができたでしょうか?
ブロック・布・瓶などモチーフの素材や形はそれぞれ違いますが、
それらを「水平」と「垂直」に分けることで、
絵を見る人が理解しやすくなるので、とても大事なポイントです。

もちろん細部にも手数が必要ですよ〜。


黄色が水平面、青が垂直面。水平は明るくなり、垂直は陰となる。これが今回のモチーフの大きな構造。

新入生は課題の進め方を教わりながら。

まずは構図を検討。弱い筆圧で描くと構図の調整がしやすい。

隠れて見えない部分の形も厳しくチェック。

水平方向のストライプと、垂直方向のストライプは描き違えていく。







新中2生の作品です。1年間の経験があります。
全体を意識しながら細部までしっかりと描き切ることができていますね。
立体感を表現するポイントとなる形の変わり目をよく探せています。(この変わり目のことを稜線と呼びます)何度も作品を見直すことが身についてきている証拠です。





新中3生の作品です。1年以上の経験があります。
水平面が美しく出ていますね。細部の表現も驚くほど繊細で、全体のバランスが崩れないよう配慮も感じられます。ここにもう少し強く描く部分が出てくると、黒の色と白の色が、お互いを引き立たせあえると思います。ワインボトルのラベルの描写には手が回らず残念!時間配分や画面全体のコントロールは今後の課題ですね。





新中3生の作品です。入学してからまだ半年弱ですが、一つ一つの課題に丁寧に取り組み、力をつけています。ワインボトルの手前、奥で描写に差をつけたり、台(床)の水平面に対する鉛筆ののせ方など、空間を感じさせるための工夫が感じられます。形はまだ簡単に見てしまう部分があるので、客観視できるよう練習を重ねましょう!





徐々に完成度が上がり、リンゴや瓶のツヤ感が出てきた。

加筆指導中。先生は垂直線、水平線を何度も確認している。

加筆指導後、先生の描き方を思い出しながら自分でやってみる。

土曜日クラスの講評会。久しぶりのベーシックなデッサンでした。

「デッサン力が身に付いてきてるね!」成長が実感できると嬉しい。

良いところと改善したいところ。先生の批評をちゃんと受け止めていく。



みなさん勉強したことをよく消化し、まずは上々の滑り出しだったのではないでしょうか?
今年度も美術クラブの様々な課題で、それぞれの持っている良さをブラッシュアップしていきましょう!