2017年12月4日

2017冬期講習会、ただいま参加募集中です!




こんにちは!
美術クラブ、講師の村です。

今回は、冬休み期間に行う「2017冬期講習会」のお知らせです。

冬期講習会は、鉛筆デッサンのトレーニングができるイベントです。短期集中で学べる講座が2種類あり、ビギナー向けの短い講座は3日間、美術系高校の入試対策をしたい人向けの講座は計6日間となっています。




ビギナークラス(中1〜3対象)


 ビギナークラスは、今までまったくデッサンを描いたことがないという方にぴったりの講座です。

また例年ですと、過去に無料体験を受けたことがあるという方もこの講座を受講しています。デッサンのさらなるレベルアップを目指し、初級〜中級レベルの課題に取り組んでいただきます。

デッサンの内容はいたってシンプルです。1個〜3個ほどの静物モチーフ(果物や野菜、日用品など)をテーブルの上に置き、それを観察しながら絵を描きます。ところどころポイント解説が入るので、とても分かりやすい授業です。





高校受験対策クラス(中3対象)

























高校受験対策クラスは、美術系高校受験をする中3生対象の講座です。特色検査(実技試験)のための対策を行います。

入試本番まであと70日。残された時間でできる限りの対策をしたいと考えている中3生に向けて、過去問をベースにした練習問題や予想問題をご用意しています。

この連日の取り組みで、安定したレベルのデッサンが描けるようにトレーニングしてほしいと思います。自宅や学校などの通い慣れた場所で描くのは大丈夫でも、見ず知らずの人たちに囲まれながらアウェイな場所で描くのは案外難しいものです。試験当日に一人でしっかり実力が発揮できるよう、場数を踏むことが大事です。ぜひこの機会を活用してください。




2017冬期講習会に関する詳細情報はこちらから、また、お申し込みやご質問、資料請求についてはこちらのフォームからお願いします。電話(045-316-0677)やメールでの申し込みもお受けしております。


たくさんのご参加をお待ちしております^^





2017年11月13日

言葉からイメージするデッサン『家』2017



こんにちは、美術クラブ講師の依田です。
10月の美術クラブは、与えられた言葉から発想する「想定デッサン」を行いました。


静物デッサンとの違いは、モチーフの選び方から構成まで全て自分で設定するということです。そのため、認識が曖昧な部分があるとなかなか手が進みません。各自資料を集めるなど、フットワークの軽さが求められました。それだけ本人の持っているイメージが直接現れてくる課題ということですね。


今回のテーマは「家」
どんな作品ができたでしょうか、何点か紹介していきたいと思います!



中学2年生の作品です。
家の中のありふれた場面を大胆に切り取って作品にしています。ありふれているもの、取り立てて美しくないものの中にも面白さ、美しさを見出すという姿勢はクリエイターには必要な能力です。良い着眼点ではないでしょうか。L字の空間設定(壁と床)、無機質な質感の中に流動的に配置されているコードのリズムの良さなど、絵画的な面白さが満載です。



中学3年生の作品です。
こちらも非常に高い完成度の作品です。メインは壁のらくがき(わざと利き手ではない左手で描いています!)ですが、その稚拙さを強調するための周囲のソファやカレンダーなど、細部まで神経を使って描き込まれています。その「対比」がこの作品の肝です。それが最後までブレずに表せた良い例だと思います。また、家という説明に終わらず、そこで育まれている空間まで想像させてくれる、味わい深い作品だと思います。



中学2年生の作品です。
クマのぬいぐるみですね(^ ^) 少し寂しげな、なんとも言えない表情をしています!ただ、この作品はその可愛さに引っ張られない、確かな描写力が魅力です。ぬいぐるみの持つ構造体としての物質感や、クールに設定された周辺の寝具の表情。それらの支えがあるからこそ、絵画としての空間の面白さが先に見えてきます。それがなければ、いくらクマさんが可愛く描けても良い作品とは言えないでしょう。リアルな説得力を感じさせてくれる一枚です。



中学3年生の作品です。
何やら心象風景のようなイメージですが…実際に自宅で紙を吊るして展示しているそうです(^^) 一般的な家のイメージからは少し外れるかもしれませんが、非常に丁寧に手数を重ね、魅力的な空間を表現している作品です。吊るされている紙のリズム感、奥行きを感じさせる背景、そこに見え隠れする人物の描きこみなど、たくさんの見所があります。少し不思議な設定でも言い切る描写力は強いですね!



中学2年生の作品です。
ダイニングキッチンの一場面。丁寧に一つひとつ描かれた小物に注目です!少し乱雑な様子が感じられます。決してモデルルームのように整然としていないところがこの絵の魅力です。家と言われて、ただ家を描いても何も面白いことはありません。そこに立ち上る生活感や歴史など、鑑賞者の想像力や記憶を喚起できるか?はポイントだと思います。この作品は、直接的でなくても、そこで暮らす人のことを感じさせる工夫が凝らされています。



テーマを受けてイメージを膨らませる。この時間が大事。

どんな絵にするかを先生と相談しながら進めていく。

テーマ『家』にちなんだモチーフを探し出して描いています。

普段から良く知っていたり興味のあるモチーフを選ぶと、描くのが楽しくなる。

自分が思い描いている世界観を絵にしてみる。

何に興味を持って描いていたか、それに対してどういう演出すると良いかをアドバイスしていきます。


その他紹介しきれませんが、ミニチュアハウスや水槽(家は人間の家だけじゃないですよね!)などおもしろい答え方の作品がたくさんありました!


また、受験対策チームの方もかなりの完成度で静物デッサンを終えることができています。良い滑り出しですね。11月から卓上デッサンを集中的に対策していきます。頑張りましょう!


受験対策チームのデッサン練習。制作前半の様子です。良く画面全体が見渡せています。

制作終盤の様子。難しいサッカーボールですが、細かいディテールまで誤魔化さずに丁寧に描いています。



11月の美術クラブは巨匠の作品の模写で、古典技法に挑戦です!
現代でも得るものはたくさんあると思います。
楽しみですね〜◎



2017年10月16日

紙粘土でつくる「ロールパンの模刻」



こんにちは!美術クラブ講師の吉川です。

毎年恒例の粘土模刻を終えましたので
生徒たちの作品を紹介します◎


今年はロールパンの模刻です!
講評会でズラリと並ぶようすはパン屋のようで、
目に美味しい講評会になりました。


講評会に並んだみんなの作品。一番手前が本物のロールパンです。

先生たちはいろんな角度から作品を見ていきます。

みんなのこだわりが、形や色にあらわれていました。



それでは、作品紹介です。じっくりとご覧下さい!



[K.E.さん] 焼き色のグラデーションを、パンの形に合わせて作ることに成功しています!

[M.M.さん] ふくらんだ部分とへこんだ部分のぶつかりにシワが生まれているのが分かります。形には理由や根拠が必ずあり、そこにリアリティが生まれます。

[T.M.さん] コピーするだけでなく、「どうしたらパンらしくなるか」という試行錯誤がうかがえます。

[Y.A.さん] 絵の具の染みが美しいです。反射光を入れるなど、作品として演出がされています。

[K.M.さん] ロールパン独特の生地が巻かれた形を、じっくり作り込んでいます。

[S.A.さん] とても慎重に、丁寧に観察しています。

[Y.S.さん] こちらもパンのふくらみを魅力的に表現しています。

[S.Y.さん] ロールパンらしさが大胆に表現されているわけではありませんが、本物より「らしい」質感を感じます。

[H.Y.さん] 底面も作り込むなど、全体の見え方を大事にしています。塗りはもう少し多角的に見たかったですね、惜しい!

[O.C.さん] 透明色をうまく使っています。色が少し変わるだけで味が違って見えるのが面白いですね。

[S.Y.さん] 本物そっくり!!色を的確に重ねて、中間色がとても綺麗です。

[H.M.さん] 底面への回り込みの形にこだわりを感じます。その形に色が関わってくるとなお良かった!


いかがでしたか?
いつもより多めに作品紹介をしてみました。

粘土模刻が久しぶりの人も初めての人も
いろんな方向から見てみたり、触りまくっていましたね。
立体でも平面でも、対象を知るという大切さを改めて感じてくれたんじゃないかと思います。


制作前のレクチャーの様子

パンらしい形とはどういうものか、よく観察しながらヘラで作っていきます。

ロールパン独特のふくらみや凹みを、いろんな角度からチェック。

焼き色を塗る前に、ベースの色をおきます。

だんだんと焼き色がついてきました。グラデーションには特に神経を使って。

最後の仕上げ。パンの表面のツヤ感まで表現します。


来月からは想定デッサンです。
今回と打って変わって、目の前にモチーフが用意されません。
資料を用意するなど、自分でフットワークよく動くことが要求されますよ〜!
受験組はついに対策スタートです。
じっくり積み重ねていきましょう!!



2017年9月19日

美術系高校入試のための「受験デッサン講習」レポート



こんにちは!
美術クラブ、講師の村です^^


美術クラブはまたまた8月下旬にイベントを行っておりました。今度は受験生のためのイベントで、「受験デッサン講習」というもの。これは美術系高校への進学を考えている中1生〜中3生が対象で、試験で課される実技入試(特色検査)のデッサンに向けて、基本的なトレーニングをしてみましょう、というものです。


神奈川県には、4つの美術系の公立高校があります。弥栄高校・上矢部高校・白山高校・川崎総合科学高校ですね。私立高校では橘学苑高校などがあります。それぞれの高校で異なる実技試験が課され、時間内で指定されたモチーフを鉛筆でデッサンをします。


各高校でもデッサンの講習を開いていますから、志望校が決定している人はすでにそちらに参加されている方がほとんどです。学校説明会にも積極的に参加されたり、熱心な方は自分の目で志望校をしっかり見学し、多くの情報を仕入れているようです。しかし中には、急に美術系高校への進学という選択肢が浮上してきて戸惑っている人や、デッサン試験の内容に対してどうすればいいのか分からず慌ててしまっている人などもいらっしゃいます。今回のイベントが、そんな中学生さんや保護者の方の助けになれば幸いです^^


それでは、デッサン講習の様子をご覧ください〜


画材の説明と準備からスタート

試験本番で使える鉛筆・使えない鉛筆というのもある

こんなふうに芯を長めに出すのが、デッサン仕様の鉛筆のかたち

先生が削るのを見せてもらったら、自分でもやってみる

モチーフの配置や構図をどうするかなども、絵の観やすさを左右する大事なポイント

構図の取り方や、モチーフの構造について図で確認する

オレンジ→球体、木製キューブ→立方体、紙コップ→円柱、
のように基本形態に置き換えて考えてみよう

自分の絵が今どのようになっているか、客観的な視点から先生に教えてもらう

遠くから観た自分の絵は、描いていた時とは違った感じに観えるもの

講評会の様子。他の参加者の絵を観て、ハッと気づかされることがある

いかがだったでしょうか?
写真から皆さんの真剣な雰囲気が伝わってるといいですね。


今回描いていただいたモチーフはあくまで練習問題ですから、実際にどこかの美術系高校で出題されたものではありません。しかし、受験デッサンの基本を理解する上では非常にわかりやすいモチーフだと思います。


次のステップとしては、練習を繰り返し行うことです。モチーフを変えながら描く。同じモチーフでも配置を変えて描く。試験時間内で描く。などなど、練習方法はいくつもあります。頭で理解しただけでは入試本番に役立つかどうか、まだ不安が残ります。安定的に描けるようなスキルを身につけ、さらなる自信に繋げてほしいですね!


この後、受験をする中3生は、2学期の授業の中で入試のための特別課題をこなしていくことになります。週1回のデッサン練習を頑張っていきましょう!次の集中特訓は12月下旬に開催予定の「2017冬期講習会」、募集は11月1日スタートです。


参加してくれた中学生の皆さん、ほんとうにお疲れ様でした!


次回のブログは、粘土による立体制作の様子をお届けします。
お楽しみに〜^o^/