2018年4月13日

2017年度しめくくり課題!「自由制作」




こんにちは、美術クラブ講師の吉川です!

街ゆく人の軽装を見て、なんだかこちらの足取りも軽くなるような、気持ち良い気候が続いていますね🌸

さて、美術クラブ2017年度のしめくくりは『自由制作』でした。題材から平面作品・立体作品、素材・支持体まで、全てが自由です。アイデアを広げやすいように、「風景」というテーマは設けましたが、利用するしないも作者におまかせしました。

もちろんプランなどに無理がないか、アドバイスも含め講師と相談しながら進めるのですが、なんだかみんな、いつもより饒舌…!笑
1年培った経験は生かせたでしょうか??

ではでは、早速ですが、数点の作品をピックアップして紹介します!




中学3年生の作品です。スイーツのドローイングをランダムに展示しています。規則性なく配置することで、鑑賞者がより自由に見れるように工夫しています。また、最小限の表現で「美味しそう!」と思わせる魅力があります。スポンジとかほんとにほわっとしっとりしてそうです…。手が早くはないタイプですが、短い制作時間内にこれだけの数を描けたのも大きなポイントです。見るものに想像をさせる、良い作品になりました◎




中学3年生の作品です。写真で伝わるでしょうか?これ、全て紙で出来ています。風景を遠近で何層かに切り分けて、重ねることで、平面で空間を表現しているんです。
見る角度によって見え方が変わる発想が非常に面白く、空間デザイン的なこだわりを感じる作品です。色や構造も丁寧に作られています。これの巨大バージョンとか作ったらまた面白そうですね〜




中学2年生の作品です。切り絵です。細かく表現した花々がとても綺麗ですね!密度を作るところと「間」として残すところの、メリハリを狙った構成も成功しています。ただの紙に切り絵をするのではなく、水彩で色彩をのせた紙を利用するなど、細かな工夫も効いていますね。時間の関係で連作の予定が一枚絵になってしまいましたが、充分に説得力のある一枚に仕上がりました。いつか連作に仕上げてほしいですね。




中学2年生の作品です。風景を「場面」ととらえて、可愛い女の子たちと構成しています。 支持体の形を工夫しているところがポイントです!このように根っこの部分から構築する感覚は大切にしたいですね。イラストボートを切り取っているのですが、髪の毛の残し方など、センスを感じます。使用する絵の具の色がまだチューブから出したままの色なので、 混色をしたり、画面上で重ねたりして色の研究ができるといいですね◎




中学2年生の作品。ドンと迫力のある作品です!芯のスタイロフォームに石膏を貼り付けて造形しています。大きい作品は体力がより必要になりますが、初めから明確なプランがあり、着々と制作を進めることができました◎今後、偶然出来た形を生かすような視点があるとなおいいかもしれません。常に作品と距離をとって客観的に見ることが、フットワーク軽く作品を動かしていくために必要になります。



以上です!
この他も良い作品がたくさん並びました。


切り絵の作品は、細かい作業がすばらしかった!

画材がこんなにもたくさん!全部自分の持ち物だそうです。

この機会に大好きなイラストを思い切り描いてみるのも良いですね

箔(はく)・膠(にかわ)など自分で調べて揃えるなんて、すごいぞ!

紙立体の作品は精密さが要求されます。よく頑張りました!

色鮮やかな立体作品。楽しげな雰囲気がビシビシ伝わってきます。


受験がひと段落した3年生は、自由制作をのびのびと楽しんでいました。



また、今回は特別に、完成作品を展示することができました。毎年hamabiでは年度末に「合格者作品展&高1生・高2生作品展」を開催しているのですが、スペースの一角をもらい、美術クラブも参加させてもらったのです◎

通常授業の作品を展示しました。これは先月の木炭デッサン。

その隣に自由制作作品をずらりと並んでいます。

展示スペース内で作品の講評会をやってみました!

自分の作品の好きなところやこだわりを発表してもらう場面も。

美大受験部門の高校生たちの作品も鑑賞して回りました。



普段は授業内で講評するだけですから、不特定多数の人に見てもらえる機会は美術に関わる者として、大きな意味ある経験になったのではと思います。最後の授業は展示をみんなで回り、自分の作品の紹介や講師がコメントを送る鑑賞ツアーを行いましたが、作品を見る目が着々と成長しているのを感じました。

お疲れさまでした!
2018年度も、引き続き、楽しんでいきましょう!



2018年3月8日

合格速報!(2018年度 美術系高校入試の結果)

こんにちは!講師の村です。
厳しい寒さが徐々に和らいで、少しずつ暖かい日が増えてきていますね。梅の花がきれいに咲いていて、もうすぐ嬉しい季節の到来です🌸

さて、美術クラブでは美術系高校の入試が無事終了し、合否が判明いたしました。今年の受験対策チームのみんなの頑張りが、結果にも表れているように思います。

こちらが今年の成績です。

美術クラブ【2018年度 高校入試合格速報】 橘学苑高校4名合格、弥栄高校4名合格、白山高校2名合格、川崎総合科学高校2名合格

志望校に見事合格した皆さん、おめでとうございます!念願だった美術系高校で大好きな美術を精一杯楽しんでください!




2018年2月20日

木炭デッサン「ゴイサギの剥製と植物のある静物」


こんにちは!
講師の依田です。


みなさま、先日の雪の被害などは大丈夫だったでしょうか?寒さ極まる中ですが、ちらほら春の気配も感じられてきました。暖かい気候が待ち遠しいですね。。


さて、今回のブログは美術クラブ新年最初の課題、木炭デッサンについてです。通年の中で2回目となる木炭紙サイズの課題であるとともに、いつもの鉛筆ではなく、古くから描画材として親しまれてきた「木炭」を使用します。


画用の木炭です。ガーゼは擦るために、パンは消し具として使います。

木炭の色は鉛筆とは全然違います。木炭紙という紙も、表面が特徴的です。


白い部分をちぎって、消しゴム代わりに。


炭とパンで絵を描くなんて、昔の画家さん気分ですよね!ただ、非常に魅力ある表現を行える素材で、今でも美大の入試課題に採用されるなど、決して廃れてしまった描画材ではないんです。


手で押さえて描いていく触覚的な部分は立体制作に、色の重ねやしつこいやりとりは絵の具表現に通ずるところがあります。そのほか様々な発見ができる木炭の懐の深さ、体験できたでしょうか?


それでは何点か作品を見ていきたいと思います◎



中2の作品です。細部まで気遣った、非常にバランスの良い作品になっています。木炭の調子のコントロールもうまいですね!鳥の羽毛の柔らかさなど、質感にもそれぞれ説得力があります◎一斗缶の手前側にもう少し強さがあるとさらに迫力が増したかも・・・!



中2の作品です。カラッとして白黒の対比が気持ち良い描写ですね。剥製や植物の描き込みも素晴らしいです!惜しいのが背景。。中間調子は綺麗ですが、もう少しピタッと決めたかったですね〜。



中3の作品です。正面に近い難しい位置でしたが、丁寧に見直しを重ね、だいぶ自然に落ち着きました。最後まで絵を動かしていく姿勢が素晴らしかったです!剥製の羽毛の描写は力が入っていますね◎一斗缶の金属質、レンガの重さが惜しいところ!!



中2の作品です。ガツン!と乗った木炭がかっこいい作品です。背景とのメリハリでモチーフを見せていくのも良い手だと思います。また、剥製を大胆にカットし、植物をメインにした構図にも注目です。実は、セットされたモチーフ全てを描かなければいけないという決まりはないのです。自分が魅力を感じた部分に着目することがあっても◎ただ、部分を大きく入れたら入れただけ、別の難しさも出てきます。色々試行錯誤していきたいですね。



中2の作品です。いつもはハイトーンなデッサンの彼女ですが、今回はしっかり木炭を乗せ、全体を何度も確認しながらしつこくやりとりを重ねました。グッとした黒が効いた迫力ある作品に仕上がっています◎いいですね!



こちらは制作と講評会の様子です!


背景も含めて絵にしようとしていますね。

輪郭線で描いていくところから始めますが、徐々に陰影も描いていきます。

手のひらや指で濃さを調整したり、こすったりすることが多いのが木炭の特徴です。

なかなかの密度が出てきました。制作中にも作品を遠目で見て、アドバイスをもらいます。

ゴイサギの剥製は全体のフォルムも難しいですが、毛の表現も苦労がいります。

鉛筆デッサンの時と違い、エネルギッシュな作品が揃いましたね。

先生達は油画科出身。自らの木炭デッサンの経験も生かしてアドバイスしていきます。


そのほか、年度の終わりにふさわしい力作揃いで、皆さんの成長をビシバシ感じました!

さて、いよいよ最終課題がはじまります。最後は自由制作!!気合十分で臨みましょう!


受験チームもラストスパート!このブログがアップされる頃には結果も出ていますでしょうか???これまで本当〜っによく頑張りました!落ち着いて力が発揮できたことを願っていますー!!




2018年2月8日

いざ受験へ!(2017冬期講習会のレポート)



こんにちは、美術クラブ講師の村です。


2月になりました。2月というと、生徒も先生たちも少し緊張する時期です。なぜかというと「受験」がいよいよ本番を迎えるからなんですね。美術系高校を志望する生徒さんたちは、これまでにたくさんのデッサンの練習を重ねてきました。その練習の成果を発揮する時期がやってくる、それが2月です。ぞぞぞ!


ということで、今回は、2017年の年末に行われた「冬期講習会」の受験対策の様子をレポートします。この先、美術系高校への受験をお考えの方がいたら、ぜひ参考にしてくださいね。また冬期講習会は、まだ受験生ではない中学生の方や、初心者の方もデッサンを体験できるイベントとなっています。これから始めたいという方もどうぞチェックしてください^o^


【関連記事】2017冬期講習会、ただいま参加募集中です!(2017/12/04)


では、まずはビギナークラスの授業の様子から見ていきましょう!ビギナークラスは全3日間の短い講座です。鉛筆デッサンのABCを教わります。中1生〜中3生まで、いろんな学年の方が参加してくれました。


冬期講習会はこんなアトリエで制作していました。
まずは制作手順や画材の準備など、初めての人に向けて説明をしました。
りんごなど、すごくシンプルなモチーフでデッサンの基本を確認します。
先生の加筆指導で描き方や直し方を見せてもらいます。
描くだけではなく、しっかりと自分の絵を見る。これが大事です。
制作終了後は、作品講評会。今回勉強したことをおさらいします。


そしてそして、高校受験対策クラスの授業の様子です。このクラスは計6日間の講座で、徹底的に志望校別対策を行います。弥栄高校・上矢部高校・白山高校・川崎総合科学高校・橘学苑高校など、それぞれ受けようとしている高校が違いますから、それに合わせて時間を計りながら短時間で描きます。試験時間が60分の高校もあれば、90分の高校もあります。どちらにしても、一つの作品を描ききるには短すぎるくらい短い時間です。この時間内でいかにベストなパフォーマンスを発揮できるか。繰り返し描いてみて時間感覚を身体に覚えこませます。


直方体・球体など、受験では基本的な形態を描く力を問う出題が多いです。

このように、みんなで同じモチーフを囲んで描く場合もありますし、

このように個別にモチーフが手渡される場合もあります。

形の正確さ・明暗の理解・質感の表現など、各志望校ごとに評価の観点があります。

客観的に自分の絵を把握するために、こうして並べて他の参加者と比較します。

おかげさまでアトリエにはたくさんの参加者が集まってくれました。みなさん集中度が高く、制作に没頭していて、鉛筆のカリカリという音が響き渡っていました。あらためて、中学生のみなさんの一生懸命な姿に感心してしまいました。


いよいよ2月14日〜16日は公立高校の入試です。練習していた場所とは違う環境での試験となりますが、アウェイな場所でもいつもの力がしっかりと出せるよう、みんなの健闘をお祈りしています。「頑張れ!」と言いたいところですが、せっかく大好きな美術ですから「楽しんで!」と送り出そうと思います。


それではみなさん、「楽しんで描いてきてくださ〜い!^o^」